「保険の入れ歯では噛めるようにならない」そんな説明を見かけることがあります。しかし入れ歯治療を得意とする歯科医師の立場からすると、それは誤った表現と言えるでしょう。
保険診療で噛める入れ歯を作れるか作れないかは、担当する歯科医師の力量にかかっています。「保険だから」という問題ではないのです。
噛めない入れ歯になってしまう主な原因は、噛み合わせの位置がおかしい点にあります。痛みが出る、外れるなどは、入れ歯と歯茎との間の隙間に端を発していることが多いものです。
よく噛める入れ歯を作製するには、正しい噛み合わせの位置の再現と、歯茎との隙間を作らない精密な型どりが重要。そこで私どもは「痛くない、よく噛める、外れない」入れ歯を作るために、以下のポイントを特に重視しています。
※2025年現在
入れ歯や歯の詰め物・被せ物は、歯科技工士と呼ばれる専門家が歯科技工所で作ります。技工所にはそれぞれ得意分野があり、入れ歯が得意なところもあれば、詰め物や被せ物が得意なところもあるのです。
技工所の得意分野と技術力によって、入れ歯の質は大きく左右されます。入れ歯の作製なら当然、入れ歯を得意とする歯科技工所に依頼したほうが良いと言えるでしょう。
私どもは、入れ歯の作製が得意で実績が豊富な歯科技工所に依頼し、患者さまにご満足いただける品質の入れ歯をお作りしています。
歯科技工士は、歯科医師と並ぶもうひとりの入れ歯の専門家です。確かな技術力を持つ技工所との提携により、患者さまに合った入れ歯作りを追求しています。
技術力と品質にこだわり技工所を厳選することは、より良い入れ歯を患者さまにお届けしたいという思いのあらわれなのです。
当院の技術により保険診療でも噛みやすい入れ歯をお作りできます。しかし、保険診療には使用できる材料や治療方法に制約があるのも事実です。より快適さや審美性を追求したいという患者さまのご要望にお応えするため、私どもは自費診療の入れ歯もご用意しています。
自費診療の入れ歯は、保険診療のような細かいルールはありません。治療法も材料も、患者さまのご希望に合うものを選択できます。そのため、入れ歯を薄く作って快適な装着感を実現したり、生まれ持った歯や歯茎に近い見た目の材料を採用したり、部分入れ歯の金具をなくしたりも可能です。
保険診療で十分に機能する入れ歯を作れる一方で、自費診療ではさらに快適性や審美性を高めた入れ歯を目指せると言えるでしょう。
保険診療にするか自費診療にするかは、患者さまのご希望で決められます。双方のメリット・デメリットをしっかりとご説明し、無理に自費診療をすすめるようなことはしないので、ご安心いただければと思います。
精密な型をとるために、自費診療では必ず「個人トレー」と呼ばれる型どり用の道具を作っています。トレーとは型どり材を乗せる枠のことで、個人トレーは一人ひとりのお口に合わせてオーダーメイドで作るものです。
個人トレーを使ってお口の型をとると、既製品のトレーを使った場合に比べ、より精密な型がとれます。
また、型どり材は変形が少なく精密な型がとれるシリコン製の材料を使用。入れ歯ができた後の調整も重要で、微妙な隙間をなくすために入れ歯の調整を丁寧に行っています。これらの工夫で、ぴったりと隙間のない入れ歯を作るよう心掛けているのです。
入れ歯に使われる人工の歯は、シェードガイドと呼ばれる歯の色見本を使って患者さまの歯の色味に近いものを選びます。これにより、見た目と調和した自然で美しい仕上がりを目指します。
入れ歯は完成してからの調整も非常に重要。完成したら終わりではなく、患者さまのお口に装着してから、微妙な噛み合わせや装着時の違和感を丁寧に確認します。この細かな調整が、隙間のない精密なフィット感の実現に不可欠なのです。
私どもは、しっかり噛めることはもちろん、自然な見た目も大切にしたいというご要望にもお応えし、日々入れ歯作製の技術を磨いています。
クラスプ(入れ歯の留め金)を使用しない部分入れ歯です。入れ歯と気づかれにくく、自然な見た目を実現できます。弾性のある素材で、残った歯への負担も少ないのが特徴です。
より強度が高く、長持ちしやすい金属で補強したノンクラスプデンチャーもご用意しています。こちらに関しては、料金が変動いたしますので、詳細についてはお気軽にご相談ください。
| ノンクラスプデンチャー | 130,000円 |
|---|
治療の期間・回数:1か月半、4回
リスクや副作用:強い力をかけると割れる(欠ける)可能性があります。耐久性がやや劣るため、数年後に再作製が必要になる可能性があります。
金属床義歯は、入れ歯の土台となる床(しょう:歯茎に接する部分)が金属でできている入れ歯です。床が薄いため装着時の違和感が少なく、食べ物の温度を感じやすい特徴があります。
自然で快適な装着感が得られ、耐久性があるのもメリットです。
| 金属床義歯 | 300,000円 |
|---|
治療の期間・回数:1か月半、4回
リスクや副作用:破損した場合、修理に時間がかかる可能性があります。金属の種類によってはアレルギーがでる可能性があります。加齢によるお口の中の変化により、定期的に調整が必要になる可能性があります。
※金額は税込み表記です。
入れ歯を装着することが老けて見える原因ではありません。合わない入れ歯のせいで、老けて見えてしまっている可能性があります。
合わない入れ歯は、口元がしぼむ、筋力が衰えてシワができる、お顔が歪んでしまうなどの原因になる場合があるのです。また、外から入れ歯の留め金が見えると、見た目にすぐ入れ歯だとわかってしまうので老けて見える原因になります。
当院では、入れ歯を装着したときのお顔の状態にもこだわった治療を実施。口元にふくらみを持たせ、若々しい印象になるように入れ歯を作製いたします。もちろん、金属が見えない部分入れ歯も作製可能です。
保険の入れ歯は、分厚いプラスチックで歯茎や上あごを覆うため、味や食べ物の温度を感じにくくなり、味が変わったように感じる場合があります。
美味しい食事を楽しみたい方には、自費の入れ歯がおすすめです。自費の入れ歯には、歯茎や上あごが覆われる面積を最小限にできる種類もあります。入れ歯の一部に金属を使うなど、食べ物の温度を伝わりやすくする入れ歯も作製可能です。
味覚をなるべく変えず、美味しく食事をとっていただけるよう、患者さまと相談しながら入れ歯をお作りいたします。
入れ歯は使っているうちに、すり減ったり傷んだりします。そのため定期検診を受けて、入れ歯の調整を行ったほうが良いでしょう。入れ歯を快適に使い続けるためにもチェックは必要です。
呉市中通で入れ歯・義歯の治療が得意な歯医者をお探しなら、「呉中通デンタルクリニック」へ。保険、自費どちらの入れ歯も対応が可能です。経験豊富な歯科医師が丁寧に対応いたします。入れ歯だと気づかれにくいノンクラスプデンチャーも取り扱っています。
| 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 午前 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ─ |
| 午後 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ▲ | ─ |
午前:9:00~13:00
午後:14:00~17:30
▲:14:00~16:30
休診日:日曜・祝日